ボン君の成長記録(2ヶ月目)

 

後5週間頃に初めてMutterberatungに行った。これは、近所の保健所に行って、保健婦さんに体重と身長を測ってもらったり、質問があれば聞いたり出来るとても良いシステムだ。初めての出産、異国と不安だらけの私は毎回のように行っては、質問リストのメモ片手に質問ばかりしていた。

 何とか100%母乳で育てている。色々なことで気負いすぎていた私は、布おむつで頑張っていた。退院後からずっと昼は布おむつ、夜は紙おむつにしていたが、授乳ごとにたっぷりウンチをする息子、その度におむつを洗う私、と正直言ってかなりきつかった。少なくとも最初の1ヶ月は紙おむつだけにして、体を休ませる方が良かったと思っている。

 いくら肌触りのいい布おむつで、しょっちゅう換えているとはいえ、息子のお尻はウンチかぶれで赤くなっていた。Mutterberatungでサンプルをもらった軟膏を塗ると、ましになった。でも座浴に勝るものはなかった。ウンチの度にというのもこれまた体力がいるのだけれど、お尻が赤くなりだしたら、少しでも座浴するようにした。

 育児は体力勝負というけれど、はっきり言って、働かなくても良いシングルマザーのような感じで、ほぼ全て育児は母親である私に比重がかかり、プラス家事と、トイレに行く時間もないような状態だった。出産そのものが長引いたり、大変だったりすればするほど、産後の回復も、長引くとよく聞くがまさにその通りだと実感。

 赤ちゃんはいつも寝ているか飲んでいるかだとばかり思っていたけれど、結構起きているものだ。じーっと私の顔を見たり、天井を見たり、全身で一生懸命母乳を飲んだりする姿は愛おしくてしようがなかった。

 生後8週間頃から、ウンチの回数が減ってきて、大体一日1回になった。これでお尻の状態も良くなった。そしてアーとか、ウーとか声を出すようになった。

 たまに鼻をズルズルさせたりすると、風邪だろうか?それとも何かの病気だろうか?と不安になったのだけれど、私の読んでいた育児の本では「母親であるあなたの直感が大事。自分の能力を信じて。」と書いてあったので、「確かに不安だけれど、体も熱くないし大丈夫なはず。」などと、自分を頼りにした。

生後丸2ヶ月ほどで2回目の健康診断。「健康」とお墨付きをもらったが、今回は予防接種もある。色々主人と話したけれど、スイス政府の勧めるものは受けることにした。話が少しずれるが、出産するとGesundheitsheftという、子供の健康手帳のようなものをもらう。ここには、健康診断の際、医師が書き込む欄や、親が、いつから歩くようになったなどのメモを書く欄、栄養や、アレルギーに関しての欄などがあり役に立つ。

 ところで予防接種だが、3種混合(ジフテリア、破傷風、百日咳)と、ポリオとヘモフィルス-インフルエンザb型菌(Hib)感染症の5種のカクテル(?)を太股にぶちりっと注射した。私がされているかのように痛かったのは不思議だ。息子はちょっと泣いたけれど、すぐ何事もなかったかのようにおとなしくなった。その晩はかなり体も熱かったのだけれど、心配していたような怖い副作用のようなものもなく安心した。注射された部分はちょっとしこりになったのだが、小児科医に電話で聞いたらそれは心配しなくても良いと言われた。

 息子の主治医は、子供が好きだから小児科医になった、という感じの人で、検診に行くと、いつも「あーこんにちわ、げんき?、おおきくなったねー」とニコニコして息子に話しかける。それに、電話で質問しても、直接電話口に出て答えてくれる。私が見てもらっていた産婦人科医もそうだったけれど、あまり患者であるこちら側との距離を感じさせない。

 息子は食欲は旺盛だ。と言っても、まだ母乳ばかりだけれど、「この子は食べる事への欲はすごいぞ」と感じた。でも、泣く度に母乳だとこちらは本当に疲れるので、これまた育児の本の「子供のリズムは母親であるあなたが変えることが出来る」との言葉を頼りに、おしゃぶりや、他の事へ関心を向けるなどで、母乳の間隔を開けるようにした。母乳をあげる間隔などは、離乳食などによっても、どんどん変わっていくので、リズムを変えて、作るのに四苦八苦という感じだ。

 勿論外出する際も、出来れば外で授乳したくないから、授乳して、おむつを換えてすぐ外出して、必要な用事を済ませたらすぐ帰ってきてと、頭で時間の計算をしなければならない。何処へ行くにも、2人は一緒じゃないといけないと言うのが、母乳育児の、少ない欠点の中の一つか。私の住むアパートの角に、小さなミグロスーパーがあるのだが、息子が寝ている隙に、リスト片手に、パッと行ってパッと帰ってくるのも、いつも息子と外出してるのに一人っきりで、なんだか変な感じだった。もう、いつも息子と居ることに慣れてしまったのだろうか?

 主人は、母乳でつながっている息子と私の関係が羨ましいようで、授乳が終われば「僕げっぷさせる」とか、「僕がお風呂に入れる」とか、息子とのスキンシップの機会をねらっている。

 母乳は、この頃大体一日7,8回あげていた。夜中の授乳は2,3回あった。おっぱいが張るとこんなに痛いものとは思わなかった。産んだらうつぶせで寝てやるぞ、と思っていたけれど、すぐ張って痛くなってくるので、それはまだかなわない。

 大体どの赤ちゃんもそうだと聞くけれど、息子も、外出すると、ぐっすり眠るか、おとなしかった。抱っこ紐の安心感もあったのかも知れない。家の中でぐずるとよく抱っこ紐をしたりもした。

体重6680グラム 身長61センチ(生後2ヶ月 生後丸9週)

05/08/01

21/08/02(文中斜字訂正と説明)